…この「秘密」を理解した暁には、あなたは欲しいものを手に入れ、なりたい人物になれ、やりたいことが何でもできるようになるでしょう。ー角川文庫の宣伝文句より引用
ここまで読んでしかめっつらしたヒト、手をあげて!はーいはーい!(お前もか)
えー、私もこの手の、なんというか自己理想実現系?みたいな?やつってのは正直苦手でして、事実、会社の研修の一環で某有名手帳(うんたらの習慣のアレ)のセミナーに参加した時も、本当に申し訳ないけれど、講師の「確固たるミッションを持っていれば、成功するのです」だの「このメソッドで、夢が実現できるのです」といった話が、もう苦痛でしょうがなくて、セミナーを終えて家に帰るやいなや、会社には申し訳ないと思いつつ、手帳もろとも教材を捨てた、なんてこともあります。でも、タスク管理や優先順位付けの手法としては有効だとは感じておりまして、実際、その「なんたらの習慣」も所有しています。それでもリーフレットは自作してます。あの手帳は一生使わない。値段も高いし。サイズも特注だし。
とまあ、いくら素晴らしい発想・思想でも、お金やビジネスがからんだ途端にうさんくさくなるのは、悪徳商法やカルト宗教的な匂いを感じるからでしょうか。
でも一方で私個人は「見えざる力」というのは存在すると信じておりまして…、というのも、そんなものでもないと真面目に生きている人が救われないよなぁ、っていう思いや期待と、もう一つ、考え方を変える事で夢を実現することに近い事を体験しているからです。鬱病になって休職している時に認知療法に出会い、前向きに物事を捉える様にしはじめてから、ひょんなところから素敵な人にも出逢ってしまいました、という経験ですけど。(^^;;;
前向きに物事を捉えると、つまらないことで右往左往しなくなり、表情も明るくなって自信も付いてくるので、自然と周囲の雰囲気も良くなって、良い循環と良い縁を引き寄せるのは確かだと思うのです。そういった前向きな視点からこの本を読むと、言葉の表現はともかく、感謝の気持ちを持とう、とか、自分を大切にできない人が他人を大切にはできない、とか、自分の人生は自分で作ることができる、といった良い事も書いてありますので、全てを受け入れずとも、内容のエッセンスを取り出してご自分で組み立てて解釈できる方は買っても損はないのかな、と思います。どこまで内容を信じるかは、自分で選択すれば良いのですからね。
ただ、疑ってかかればそれはもう突っ込みどころ満載で、「宇宙の真理」や「思考は宇宙に向かって発信される」に始ま
り、「この本のメソッドを実践する事で夢を叶えた、何千という人から反響があった」とか書いてあるのですが、その何千って、全体の何パーセント?
夢が叶わなかった人で反応する人って少ないんじゃない?なんて思ったりするのですね。ご丁寧にも、この手の疑問に対する回答として「信じられないと思う人のところには、
信じさせない様な事象が起きる様になっている」なんて書いてある訳です。なんという悪魔の証明。
誤解のない様に書いておきますが、私個人はこの本を気に入っておりまして、迷いが出た時に読み返してみようと思っているくらいです。ただ、目に見えない物を信じない方や、この手の本が苦手な方にはお勧めしません。毎日がなんとなくつまらなかったり、閉塞感に陥ってしまっている方には、道が開けるヒントが見つかるかもしれませんので、まずは書店でお手に取ってみて下さい。好みが分かれるのは間違いないので、通販は危険です。(^^;;;